「特定産業の集積に関する国際比較-イタリアと日本の工作機械産業の場合」日本中小企業学会編『中小企業と知的財産』
工作機械産業の地域集積について、長岡とイタリアを例にして分析したものである。イタリアではミラノ周辺に工作機械企業が集積している。これらの企業は、同業者との連携や顧客への密着等により、地域との関わりを強く持っていることが確認できた。一方長岡の場合は、工作機械企業の集積が見られるがその規模は縮小傾向にあり、しかも地域との結びつきは強くない。この違いは、市場における環境、今までの発展経路等の影響が現れていると見ることができる。
日本中小企業学会論集24